SM37:ジョブ選択の一覧 基礎編

トランザクションコードSM37は、SAP ERPシステム内でジョブの監視を行うために使用されるトランザクションコードです。このトランザクションを使用すると、管理者や許可されたユーザーは、SAPシステム内のバックグラウンドジョブを表示および管理することができます。主な機能とその典型的な使用方法について説明します。

目次

SM37の主な機能

  • ジョブ選択: ジョブ名、ユーザー名、ジョブステータス(スケジュール済み、リリース済み、準備完了、アクティブ、終了、キャンセル)や実行時間帯など、さまざまな基準に基づいてバックグラウンドジョブを検索できます。
  • ジョブ監視: ジョブの詳細リストを提供し、そのステータス、開始および終了時間、期間、ジョブによって生成された任意のスプール出力を含みます。
  • ジョブ管理: このトランザクションから直接ジョブを管理することもでき、実行されるためにジョブをリリースしたり、スケジュールされたジョブやアクティブなジョブをキャンセルしたり、古いジョブログを削除したりすることができます。
  • ジョブログの表示: 各ジョブについて、ジョブの実行に関する詳細情報を提供するログを表示できます。これには、発生したエラーや警告も含まれます。
  • スプールリクエスト管理: ジョブがスプール出力を生成した場合、SM37から直接、そのジョブに関連付けられたスプールリクエストを表示および管理することができます。

SM37の使用方法

  1. SM37へのアクセス: SAP GUIにログインし、コマンドフィールドにトランザクションコードSM37を入力してEnterキーを押します。
  2. 検索基準の設定: 特定のバックグラウンドジョブを見つけるために、検索基準を入力します。ジョブ名、ユーザー名、ジョブステータス、ジョブが実行された期間を指定して検索を絞り込むことができます。
  3. 検索の実行: 検索基準を入力した後、検索を実行して基準に一致するジョブのリストを取得します。
  4. ジョブリストの確認: 検索基準に一致するジョブのリストが表示されます。このリストから任意のジョブを選択し、詳細を表示したり、実行を管理したり、スプール出力を表示したりすることができます。
  5. ジョブ管理アクション: ジョブステータスとあなたの権限に応じて、ジョブをキャンセル、削除、または実行のためにリリースするなどのさまざまなアクションを実行できます。

ベストプラクティス

  • 定期的な監視: 定期的にバックグラウンドジョブを監視し、管理することで、期待通りに実行されていることを確認し、問題を迅速に対処します。
  • クリーンアップ: システムリソースの不必要な使用を防ぐために、定期的に古いジョブログやスプールリクエストをクリーンアップします。
  • セキュリティ: システムのセキュリティを維持するために、バックグラウンドジョブを管理および表示できるのは許可されたユーザーのみであることを確認します。

SM37は、SAP環境内のさまざまなビジネスプロセスの円滑な運営に不可欠な、バックグラウンドジョブの実行と監視を管理するための強力なツールです。

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この記事を書いた人

ただのSAP Basis/インフラエンジニアです。
保有資格:SAP HANA、Azure for SAP、PMP、TOEIC900の凡人。

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