RZ11は、SAPシステムのプロファイルパラメータの情報を表示および管理するためのトランザクションです。このトランザクションを使用することで、システム管理者は各種パラメータの設定を確認し、システムの動作やパフォーマンスに影響を与える設定値を把握できます。
RZ11の主な機能
- パラメータの表示: 現在設定されているプロファイルパラメータの詳細情報を表示します。
- 説明の表示: 各パラメータの役割や設定の影響についての説明を表示します。
- 動的変更の確認: パラメータが動的に変更可能かどうかを確認します。
- 変更履歴の参照: パラメータの設定変更履歴を確認できます。
RZ11の使用方法
- RZ11の実行: SAP GUIで「RZ11」と入力し、Enterキーを押してトランザクションを開始します。
- パラメータ名の入力: 検索したいパラメータ名を入力し、照会ボタンをクリックします。
- パラメータ情報の確認: パラメータの設定値(カーネルデフォルトが初期値)、説明、動的変更可能性(動的パラメータ/Dynamic Parameter)を確認します。
- 設定変更の影響を理解: パラメータの役割とシステムに与える影響を理解し、必要な変更を計画します。
- 動的パラメータの設定: 動的パラメータが「はい」の場合、RZ11からパラメータを設定し即時にシステムへ反映させることができます。ただし、プロファイルパラメータファイルは更新されないため、再起動後には設定が戻ります。パラメータを永続的に変更する場合はRZ10からも変更してください。
ヒントとベストプラクティス
- 設定値のレビュー: パラメータ設定値を変更する場合、その効果や影響を調査しレビューします。
- テスト環境での試験: 本番環境での変更前に、テスト環境で影響を確認します。
- 管理ドキュメントの作成: 変更履歴や理由を詳細に文書化し、将来の参照に備えます。
- SAPノートの参照: パラメータの適切な設定について、SAPの公式ドキュメントやノートを参照します。
RZ11は、SAPシステムの設定を効率的に管理し、最適なパフォーマンスと安定性を維持するための重要なツールです。