HANAパラメータ:global_allocation_limit ①

今回はHANAの重要パラメータ「HANAパラメータ:global_allocation_limit」を取り上げます。

global_allocation_limitはChatGPTが選出した重要HANAパラメータに含まれており、BasisでHANAを運用したことがあれば一度はお目にかかったことがあるであろう代物です。

語ると長くなりますので、今回もChatGPTさんに要約してもらいました。一部出力結果が誤っていましたので取り消し線を入れて、訂正後の文章をハイライトしています。まずはここから内容をザックリ掴んでいきましょう。

目次

概要

  • 目的: global_allocation_limitは、SAP HANAインスタンスが使用できる物理メモリの最大量を制限するためのパラメータです。これにより、システム全体のメモリ使用量を管理し、他のアプリケーションやオペレーティングシステムに十分なメモリが割り当てられるようにします。

設定方法

  • 手順: SAP HANAスタジオまたはSQLコマンドを使用して設定します。SQLコマンドの例: ALTER SYSTEM ALTER CONFIGURATION ('global.ini', 'SYSTEM') SET ('memorymanager', 'global_allocation_limit') = '<値>';
  • 再起動: 変更は通常、SAP HANAシステムの再起動なしで有効になります。

初期値と推奨値

  • 初期値: 通常は設定されていません(無制限)。デフォルト値は’0’で、ホスト上の利用可能な物理メモリの最初の64GBに対して90%、それを超える各GBに対して97%となっています。小規模な物理メモリの場合、物理メモリから1GBを差し引いた値がデフォルトです。
  • 推奨値: システムの物理メモリサイズ、他のアプリケーションの要件、およびSAP HANAの使用パターンに基づいて調整します。通常、全体の物理メモリの70%〜80%が目安です。

注意事項

  • メモリ不足: この値を低く設定しすぎると、SAP HANAが必要とするメモリが不足し、パフォーマンスの低下やシステムの不安定化を引き起こす可能性があります。
  • バランス: 他のアプリケーションとOSの要件とのバランスを取る必要があります。

よくあるトラブル

  • メモリ圧迫: global_allocation_limitが高すぎると、OSや他のアプリケーションに必要なメモリが圧迫される可能性があります。
  • パフォーマンス問題: 逆に、低すぎるとSAP HANAのパフォーマンスが低下することがあります。

関連パラメータとの関連性

  • max_memory_limit: 各HANAサービス(インデックスサーバーなど)に割り当てられる最大メモリ量を制御します。global_allocation_limitはこれよりも上位の制限となります。
  • allocation_limit: 特定のHANAサービスのメモリ制限。global_allocation_limitは全体的な制限であり、個々のサービスの制限はこの値によって異なります。

これらのパラメータは、SAP HANAのメモリ管理において重要な役割を果たし、適切に設定することでシステムのパフォーマンスと安定性を確保します。設定を変更する際には、システムの現在の状況と要件を十分に理解し、慎重に行う必要があります。

以上になります。global_allocation_limitは奥が深いパラメータなので、後日図解で取り上げたいと思います。

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この記事を書いた人

ただのSAP Basis/インフラエンジニアです。
保有資格:SAP HANA、Azure for SAP、PMP、TOEIC900の凡人。

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