SM69:外部 OS コマンド更新 基礎編

SAP SM69は、SAPシステムで外部オペレーティングシステムコマンドを管理するためのトランザクションです。このトランザクションを使用することで、システム管理者は外部コマンドやスクリプトを登録し、SAPシステムから直接実行することができます。SM69は、SAPシステムとオペレーティングシステムレベルでの連携を可能にし、システムメンテナンス、バッチファイルの実行、外部システムのプログラム実行など、多岐にわたる業務を自動化するのに役立ちます。

SM69の主な機能

  • 外部コマンドの登録: 新しい外部コマンドを定義し、SAPシステムでの使用を設定します。
  • コマンドの編集: 既存の外部コマンドのパラメータを編集します。
  • コマンドのテスト実行: 登録したコマンドをテストとして実行し、期待される動作をするか確認します。
  • コマンドの実行履歴の確認: コマンド実行の結果と履歴を確認します。

SM69の使用方法

  1. SM69の実行: SAP GUIで「SM69」と入力し、Enterキーを押してトランザクションを開始します。
  2. 外部コマンドの登録または編集: 画面に表示されるリストから新規作成または既存のコマンドを選択して編集します。
  3. パラメータの設定: コマンド名、実行パス、パラメータなど、必要な情報を入力または変更します。
  4. コマンドの保存とテスト: 変更を保存し、適切なパラメータでコマンドをテスト実行して動作を確認します。

ヒントとベストプラクティス

  • セキュリティポリシーの遵守: 外部コマンドの使用はセキュリティリスクを伴うため、運用前に適切なセキュリティ審査とポリシーの遵守を確認してください。
  • 詳細なドキュメント: 実行するコマンドの目的、パラメータ、期待する結果を詳細に文書化し、将来の参照や監査に備えます。
  • エラーハンドリングの確立: コマンド実行時のエラーを適切に処理し、エラー発生時の通知やログ記録を設定しておくことが重要です。

SM69は、SAPシステムの運用効率を高める重要なツールであり、システムとオペレーティングシステム間の橋渡しをする役割を果たします。適切に管理し、セキュリティを確保しながら利用することで、多くの業務プロセスを自動化し、効率化を図ることができます。

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この記事を書いた人

ただのSAP Basis/インフラエンジニアです。
保有資格:SAP HANA、Azure for SAP、PMP、TOEIC900の凡人。

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